I Wish You Loveに寄せて

福岡を中心に活躍しているジャズ歌手MAYUMIは本作がデビュー作だが、今回レコーディングではじめて聴き、その素晴らしさにびっくりした。とても素直に元歌のよさを生かして、時には甘く、時にはスインギーに歌っていて、声もジャズ向きだし、感銘を受けた。とても感じのいい歌い方で、東京にもこれだけちゃんと歌える歌手はそんなにいないだろう。ピアノの青木弘武さんがほめるだけのことはある。よく知られたスタンダード・ナンバーを歌っているが、青木弘武のアレンジもよく、個性も十分に出ていると思う。特にヴァースから歌った「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は最高だし、「アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラブ」はMAYUMIさんのアレンジでベースとのデュオのような形でスタートするのが、とても面白いと思った。また、本アルバムでは、彼女がこれまで共演の経験があるTHE THREEとの録音だったのも正解で、日頃のペースト気分で歌えたのではないかと思う。青木弘武の歌伴の上手さもさることながら、九州で活躍中のドラマー・ヤス岡山、ベースの井島正雄の快演も、このアルバムのレベルを高いものにしていると思う。

​彼女には、これから時々東京にも出てきて、是非ジャズのライブで歌ってほしいと思う。きっと賞賛されるに違いない。2011年の4月に青木弘武が出演していた六本木の“サテン・ドール”で飛び入りで歌った時も、大変評判を呼んだそうだが、本当だと思う。東京や全国で知られるのは、これからだろうが、福岡では人気も実績もある歌手なのだ。ここで、彼女の歩んだ道に触れておこう。

文・岩浪洋三(ジャズ評論家)

 

録音環境について

世界最高クラスの制作環境で録音されたラッキーなデビュー作
本作は限界が明らかなCDの音質をはるかに超え、アナログ盤の音質に近い特性を持つSACDとしても聴けるハイブリッド盤で発売される。ソニーが開発を牽引したDSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)方式で録音が行われた。DSD録音の新録ジャズSACDは少なく、世界的に見ても貴重な存在だ。収録は都内乃木坂にあるソニー・ミュージックスタジオで実施し、DSDの扱いに長けた鈴木浩二エンジニアが録音からミックス、マスタリングに至るまで手がけた。盤面の印刷には音質改善の効果が高い緑色インク「音匠」仕様を採用している。これらの成果はCD層で聴いても明らかで、最新のDSD録音でなければ出せない迫真性には驚くばかりだ。

​文・佐藤良平

 

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